もちろん、克服に至る道はひとつではないわけですから、途中途中でそれらの状況を確認し、必要があれば方向転換するくらいの臨機応変さ、柔軟さも大切です。治療に対する目標を明確にできたなら、次は、実際にどのようにアトピー性皮膚炎克服を目指していけばよいのかを考える必要があります。
ここでいうアトピー性皮膚炎克服とは、どのような形であれ「治したい」というニーズを持つ方が、原則として対象です。身体が受けるさまざまな負荷を軽減させること、人間の身体は、さまざまな負荷に対する「許容範囲」を有しています。
許容範囲内を越えた場合、さまざまな異常状態が「自覚症状」として現われることになります。身体が有する許容範囲ギリギリまで負荷を蓄積することは身体にとっては、決して望ましいことではありません。これらの肉体的負荷&精神的負荷が、深刻な状況になる前に本人にそれを自覚させる働きの一つが、アレルギー症状にはあります。